HOME ReportLive ReportEARNIE FROGs「EARNIE FROGs TOUR 2018 CHARACTER」@NAGOYA CLUB QUATTRO 2018/06/09

EARNIE FROGs「EARNIE FROGs TOUR 2018 CHARACTER」@NAGOYA CLUB QUATTRO 2018/06/09


突き抜けた想いのその先へ。明日へと繋げるEARNIE FROGsの決意表明

2018年4月に2ndフルアルバム『キャラクター』をリリースした男女混声ツインヴォーカルバンドEARNIE FROGsが、リリースツアーファイナルとなるワンマン公演を名古屋CLUB QUATTROで開催した。場内のBGMが止み開演を予感させると、メンバーの名前を呼ぶ声がする。SEが鳴り始めるが早いか手拍子がわき起こり、メンバーの登場を出迎えた。地元名古屋の圧倒的ホーム感。ステージ後方から照らし出される4人の頼もしげなシルエットに、胸の鼓動が一段と高まった。

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イントロと同時に歓声がわき「What’s (you) showing?」からライヴがスタート。フロアからは早速ハンドクラップや掛け声が生まれ、続く「Disco Panic」や「リアリティ」でも、オーディエンスらが揃って腕を左右に振るなど、メンバーと会場の呼吸はぴったり。あっという間に一体感が膨らんでいった。そんな様子に三木正明(ヴォーカル/ギター)はよしよしと言わんばかりに頷くと、「最高の日を作りに来たんで最後まで楽しんでいきましょう!」と「uncircle」へ。いつもより長く声を張る歌い回しに、三木とおがた(ヴォーカル/ベース)の気合いもひしひしと感じられた。

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ハイペースなスタートダッシュからMCを挟んで披露された7曲目は「シネマティック」。序盤とは少し雰囲気が変わり、落ち着いたテンポ感の中でヴォーカリスト2人が気持ち良さそうに声を響かせていく。グイグイ引っ張っていくだけの勢い任せのステージングではなく、まるで“さあここからもっと一緒に”と誘いかけるかのように、フロア全体を包み込みながらサウンドの中へと聴衆を引き込んで行った。

夕暮れのようにムーディーにライトアップされたステージで、おがたのしっとりとした歌声が聴き手の心を絡め取っていった「うそつき」。胸の奥深くで静かに白熱した感情が溢れ出してくるような危うさに魅了された「歯車と少女」。さらに「鯨」では、海の中を漂うようにすーっと力が解き放たれてゆく感覚を覚え、丁寧に作り込まれたそれぞれの楽曲の世界観が自然と染み込んでくるようだった。

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2017年にリリースした前作『ノンフィクション』の制作にあたっては、自身初のフルアルバムということもあり、その時点で出せる力を惜しみなく注ぎ込んだ。「もうこれっぽっちも新しい曲出てこないよーってくらいカラッカラになった」とテラオ(ギター)は笑う。改めて色々なことを考え、絞り出し、練りに練って作り上げられたのが今作『キャラクター』。その経験は、今作を密度の濃い作品とするにとどまらず、過去の楽曲にも波及効果をもたらしているように思う。ライヴ中盤で演奏された「drifter」(1stミニアルバム『SURVUVE』収録)や「FLY」(7thシングル『リアリティ』収録)などもそう。かつては根暗を個性と謳っていた彼らだが、葛藤や自己嫌悪を越え、自信を積み重ねた今だからこそ、〈生きることやめないから〉や〈君と歩いて行けたら〉など未来を指し示すような歌詞に揺るぎない説得力を宿していた。

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新旧織り交ぜたセットリストも15曲目を終え、場内には熱気が立ち込める。三木が額の汗をぬぐいながら「こういう日があるから、こうやってエネルギーの交換ができるから、僕らはバンドを続けていけるんです」と幸福感をにじませるような表情で語った。そして後半戦の始まりを告げると「HERO」、「イグナイター」、「スラップスティック」とアップチューンを連投。4人の音が全てかっちりと噛み合った切れ味抜群の演奏で、会場のボルテージを瞬く間に再燃させてゆく。自然発生した「ワン、ツー!」という掛け声とともに「Astroarts」に雪崩れ込み、勢いそのまま「MATSURI」、「Carve Out」へ。一打一打を大きく振りかぶるゆかちん(ドラム)、身を乗り出して弦を掻き鳴らすテラオ。そして、いつも冷静さを欠くことのないヴォーカルの2人も、今日ばかりは身体中にたぎった熱をさらけ出し、感情の突き抜けたステージングで本編を締めくくった。メンバーが去った後、会場にどよめきが起きるほど圧倒的な畳み掛けだった。

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アンコールを受けてメンバーが再びステージに現れると、なんとフロアには無数のサイリウムの光が。オーディエンス発信でおこなれた粋な演出に、メンバーは思わず「すげえー!」と漏らした。「Step Sound」でアンコールステージを再開するとサビの歌詞に合わせてフロアにはハンドサインが揺れる。「CRAWL」では、シンガロングパートを前に「こんな簡単なことで、俺たちと皆さんで今日ここにしかない音楽が作れるんだ!」という三木の言葉をきっかけに、〈Wow wow〉の大合唱が弾けた。共鳴し合う大勢の歌声に、心が大きく波打ち、思わず鳥肌が立つほど輝かしい光景だった。

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結成から7年。バンドの目的地として思い描く場所はまだ遠いかもしれないけれど、今日みたいな日々の積み重ねが彼ら原動力となっている。「今日の俺たちは、明日に繋がっていく。だからこれからもよろしくね」という三木の言葉の後に歌われたラストナンバー「キャッチボール」。〈ああ 遠すぎる夢を 抱えて僕らは 走って 彷徨って 転んでも息は止めないで 歌うよ 歌うから もう迷わないよ〉という歌詞は、先を目指すEARNIE FROGsから親愛なるオーディエンスへの決意表明のように聞こえた。

(文:岡部瑞希 写真:タカギユウスケ)

セットリスト
01. What’s (you) showing?
02. Disco Panic
03. リアリティ
04. uncircle
05. dellusion
06. ハロ
07. シネマティック
08. うそつき
09. 歯車と少女
10. 鯨
11. drifter
12. swimmy
13. Jelly Fish
14. プラナリア
15. FLY
16. HERO
17. イグナイター
18. スラップスティック
19. Astroarts
20. MATSURI
21. Carve Out
EN1. Step Sound
EN2. CRAWL
EN3. キャッチボール

 


 

ライヴスケジュール

「littleneem 2nd Mini Album “colors” Release party」
・2018年6月22日(金)神奈川/横浜BAYSIS
w / littleneem / CRAZY VODKA TONIC / toitoitoi / PINCH COX(O.A)

「TREASURISE RECORDS Presents RIZE UP SUMMER 2018」
・2018年7月1日(日)愛知/APOLLO BASE
w / ポタリ / THREEOUT

・2018年7月4日(水)東京/渋谷TSUTAYA O-Crest
w / 未定

「PLUFES vol.3」
・2018年7月8日(日)愛知/APOLLO BASE
w / PLUE / tonetone / Kream

「RAD CREATION & APOLLO BASE presents でらノメサーキット2018」
・2018年7月16日(月)愛知/新栄周辺7会場
w / FINLANDS / FOAD / FUN RUMOR STORY / Goodbyès / Half time Old / Large House Satisfaction  and more…

「Smily工房vol.3 ~オワリハジマリ~『ツアーファイナル& 2nd mini album リリース記念! 盟友EARNIE FROGsが名古屋から来た!の巻』」
・2018年7月25日(水)福岡/福岡Queblick
w / Smily Tinky  and more…

「GREEN REFRAIN」
・2018年7月26日(木)山口/周南LIVE rise SHUNAN
w / おじぎ / Pinpoint Motion / High waist / suspenders / Hello New World

「MOLE HiLL presents 「もぐらROCKフェス」」
・2018年7月29日(日)京都/KYOTO MUSE
w / THREEOUT / Self-Portrait / HULOVER / MASH BROWN  and more…

「暑気 VA LIVE」
・2018年8月5日(日)静岡/浜松窓枠
w / JAWEYE / THEビール飲もうズ  and more…

「FROGs PARTY ver3.01」
・2018年8月22日(水)愛知/APOLLO BASE
w / CHERRY NADE 169 / HIP BEAN SPROUT / in da my house  and more…

「FROGs PARTY ver3.02」
・2018年8月23日(木)愛知/APOLLO BASE
w / PLUE / day on umbrella / littleneem / GINNEZ

「TREASURISE RECORDS Presents RIZE UP CIRCUIT 2018」
・2018年10月6日(土)愛知/SPADE BOX、APOLLO BASE、Heartland
w / ポタリ / THEREOUT  and more…

 

 

詳しくはオフィシャルサイトまで

チケットぴあ 中部・北陸

Official Site

http://earnie-frogs.jp

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