HOME ReportLive Report雨のパレード「ame_no_parade Oneman Tour 2018 “COLORS”」@NAGOYA CLUB QUATTRO 2018/04/17

雨のパレード「ame_no_parade Oneman Tour 2018 “COLORS”」@NAGOYA CLUB QUATTRO 2018/04/17

多彩な表現で示した、雨のパレードの“黒色の理由”

2016年にメジャーデビューを果たし、コンスタントにアルバムをリリースし精力的に活動している雨のパレード。3枚目となる『Reason of Black Color』は福永浩平(ヴォーカル)曰く、「今の僕らがやりたいことが全て詰まった過去最高傑作だと思います」と自負する作品となった。そんな作品を携え全国各地を回ったツアーの名古屋公演のレポートをお届けする。

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開演時間が過ぎ客電が落ちると、メンバー4人がステージに現れた。福永がオーディエンスに向けて両手を挙げると歓声が沸き興奮に包まれた中、「Reason of Black Color」でスタートを切った。青いライトに照らされながら、一つひとつの音を丁寧に重ねていく。電子音を中心とした無機質なサウンドを中心に、バンドならではの生音も加われば、徐々に音像に深みが増す。求心力を頂点にまで高め、福永が歌い出した。臨場感のある音像の構築に刺激を受けたのだろう、オーディエンスの誰一人も視線を逸らすことなく、一心に彼らへと注がれていた。1曲目にして雨のパレードの色濃い音楽の鱗片を見せ、「Dive」「Horizon」と連投。最初の3曲はアルバムの曲順に披露する構成を組むことで、今作の世界観へとオーディエンスを優しく誘っていく。福永が「雨のパレードです。どうぞよろしく!踊ろうぜ!」と挨拶をすれば、それに応えるようにフロアでは各々が自由に音へと身を任す光景が広がった。

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今作のアルバムのタイトルを直訳すると“黒色の理由”。たくさんの色を混ぜると黒色になり、逆に黒になった経緯を紐解けば、様々な色に辿り着く。そこから雨のパレードが普段から触れている音楽——インディーR&B・Hiphop、またロック・ポップス・ダンスミュージックなどを色に例えて、そのいろんな色たちをそれぞれより濃く表現し、全ての色を混ぜたら黒になることから付けている。今回はその意図が強く反映されたステージングだったと思う。曲ごとにカラフルな照明をふんだんに使い、その世界観を示していたのだ。雨のパレードが得意とする聴覚にアプローチをかけることだけでなく、視覚にも訴えかける姿勢。これまでのライヴでは見ることのなかった色とりどりなライトは瑞々しいサウンドを受け取ることに繋がり、まさに“これが黒色の理由か”と全身で感じることが出来た。

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インディーズの頃から雨のパレードは演出にこだわってきてはいたが、どこかライヴにおいて音源とは別のものという表現の仕方をしていたように私は感じていた。メジャーデビュー3年目、数々のバンドとの出会い、様々なステージでの演奏、そして海外公演も行なってきた。濃密な経験の蓄積により、音源とリンクするように、地続きになるように、演出も味方につけながらリアルタイムでの感情の揺らぎを音に込め変化させていく彼らが目の前にいたのだ。ライヴにおいて何を表現するのか、また一つ、雨のパレードの可能性を広げたと感じたのだった。

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ライヴ中盤では福永と山崎康介(ギター/シンセサイザー)の2人で「H.Apartment」「morning」をアコースティックアレンジで披露。続けて入れ替わり、是永亮祐(ベース)と大澤実音穂(ドラム)の2人がセッションを繰り広げた。次第に熱を帯びていくサウンドにオーディエンスも昂り、福永の「後半戦いけますか?!」の声と共に「Change your mind」へ。どんな色でも表現出来る自信に満ち溢れたステージングで、4人各々の存在感がより一層増した音像に熱気は高まり、「MARCH」で本編ラストを迎えた。アンコールにも応え「What’s your name?」を演奏。オーディエンスのクラップが会場いっぱいに響き渡る光景を目にしながら、「ステージからみんなの顔を見ると力が湧きます。また会いましょう!ありがとう!」と福永は感謝を伝えステージを去った。

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上海公演も無事に終え、いよいよ夏が来る。今年も様々なフェスに出演することが決まっている彼ら。ツアーでの成果を凝縮させた演奏で、たくさんの人を魅了することは間違いないだろう。そして、さらにその先に待っている光景は、今よりももっと新鮮で高揚するものだと予感もしている。未来で出会う進化に期待は募るばかりだ。

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(文:笠原幸乃 写真:郡元菜摘)

 

セットリスト
1. Reason of Black Color
2. Dive
3. Horizon
4. Tokyo
5. new place
6. Petrichor
7. Shoes
8. (soda)
9. H.Apartment
10. morning
11. Hwyl
12. ice
13. You & I
14. GOLD
15. Change your mind
16. epoch
17. Count me out
18. MARCH
EN1. What’s your name?

 


 

ライヴスケジュール

「DRIP TOKYO @ WWW X」
・2018年6月24日(日)東京/渋谷 WWW X
w / odol / PAELLAS

「UMIMOYASU 〜巡り巡りゆくシンセンス〜」
・2018年7月13日(金)愛知/THE BOTTOM LINE
w / フレデリック

「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018」
・2018年8月4日(土)茨城/国営ひたち海浜公園(茨城県ひたちなか市)

「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2018 in EZO」
・2018年8月10日(金)・11日(土・祝) 北海道/石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージ

「Spitz × VINTAGE ROCK std. presents 新木場サンセット 2018」
・2018年8月30日(木)東京/新木場 STUDIO COAST
w / ジョンB & ザ・ドーナッツ! / スピッツ / ミツメ / yonige

「THE GREAT SATSUMANIAN HESTIVAL 2018」
・2018年10月7日(日)鹿児島/鹿児島市・桜島多目的広場&溶岩グラウンド

詳しくはオフィシャルサイトまで

チケットぴあ 中部・北陸

Official Site

http://amenoparade.com/

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