HOME ReportLive Report「年末調整GIG meets カクバリズム 15th」~前編~(MU-STARS/スカート/CHAI/OGRE YOU ASSHOLE)@DIAMOND HALL 2017/12/23

「年末調整GIG meets カクバリズム 15th」~前編~(MU-STARS/スカート/CHAI/OGRE YOU ASSHOLE)@DIAMOND HALL 2017/12/23

年末調整酒樽

ジェイルハウス主催の年末恒例イベント「年末調整GIG」。2017年は4days・4会場で計21組のアーティストが出演、大きな盛り上がりを見せた。中でもイベント3日目は「meets カクバリズム 15th」と題し、15周年を迎えた国内屈指のインディーレーベル「カクバリズム」とコラボレーション。カクバリズム所属のアーティスト4組と、邦楽ロックシーンで大きな注目を集めるバンド3組が登場した。今回はそんな7組が繰り広げた熱いライヴの模様をお届けする。

MU-STARS 年末調整GIG2017 MU-STARS 年末調整GIG2017(写真:浅井良樹)

開場の14時を過ぎると、まずはカクバリズム所属のDJ・プロデューサーユニット、MU-STARSのプレイが始まった。

「パーティーピーポー調子はどうですか!まずはMU-STARSが会場を温めていきます。最後まで楽しんでいってください!」とアナウンス。重くて太いビートとメロウな音色を中心に、アップテンポな楽曲やムーディなナンバーを展開。観客たちの心を徐々にほぐしていった。

そして、満を持してカクバリズム代表・角張渉がステージに登場。「みなさんこんにちは!こんなに楽しいイベントとコラボさせていただけて嬉しいです。それでは2017年最後のごあいさつということで、乾杯をしたいと思います」。角張は観客たちといっしょに「かんぱ〜い!」と声を上げ、イベントの開始を勢いよく宣言した。

年末調整スカート

いつのまにか人でパンパンになった会場に、スカートの4人が登場。まずは「ストーリー」でライヴを始めた。澤部(ヴォーカル/ギター)の伸びやかな歌声と、爽やかな曲調がフロアの空気を鮮やかに変えていく。そのままストレートなロックナンバー「ガール」へ。疾走感あふれるギターサウンドが会場のすみずみまで広がっていく。

スカート 年末調整GIG2017(写真:浅井良樹)

続いて昨年リリースしたメジャーファーストアルバム『20/20』から「ランプトン」「視界良好」を披露。「ランプトン」の軽快なビートを聴いて観客たちは気持ち良さそうに身体を揺らす。開放感のあるサウンドが特徴的な「視界良好」は、幸福感がじんわりと身体に染み込んでいく感覚を覚えた。

スカート 年末調整GIG2017(写真:浅井良樹)

「古い曲をいくつかやります」という澤部の紹介のもと、「ラジオのように」「すみか」がスタート。とても聴きやすいが、そこには決して聴き流せない美しいメロディーがある。耳に残る楽曲を生み出す澤部のセンスは、今も昔も変わらないことがわかる。

スカート 年末調整GIG2017(写真:浅井良樹)

カクバリズムに籍を起きながらも、昨年、晴れてメジャーデビューを果たしたスカート。澤部は「来年もがんばります」と話し、「CALL」を披露。最後は冬の澄んだ空気にぴったりのナンバー「静かな夜がいい」でライヴを終えた。

年末調整CHAI

お決まりのピンクの衣装でCHAI登場!…と思ったら何かが違う。マナ(ヴォーカル/キーボード)とカナ(ヴォーカル/ギター)が頭につけている白い何か。そう、それは赤ちゃんのシャンプーハット…ということで、1曲目は「ハイハイあかちゃん」。まずはキュートなラップソングで観客たちのハートをつかんだ。続けて「Sound & Stomach」「ヴィレヴァンの」を披露。躍動感あふれるパフォーマンスに目が釘付けになる。

CHAI_gig1-min(写真:オフィシャル提供)

MCで「CHAIはミッション:インポッシブルにハマってるの」と話すマナ。「俳優もイケてる。でもね、ハンサムボーイ イズ バッドボーイ」。この流れで演奏されるのはもちろん「ボーイズ・セコ・メン」だ。“イケメンはセコいけど魅力的”という女心を歌った後、「N.E.O」を披露。CHAIが掲げる”ネオカワイイ”女性像を表現してみせた。

CHAI_gig2-min(写真:オフィシャル提供)

続く「ぎゃらんぶー」では、いつものようにマナが観客にブーイングを促す。「手をあげて!…おい、そこ見えてるぞ」と少し脅しつつも(?)、結果フロアは「ブー!」の大合唱。いつ見ても異様な光景である。

CHAI_gig3-min(写真:オフィシャル提供)

ラストはバンドの代表曲「sayonara complex」で終了。心地良い余韻をフロアに残しながら「良いお年を!」とあいさつした4人は、楽しそうに手を振りながら去っていった。

年末調整OGRE

「どうもこんばんは。OGRE YOU ASSHOLEです」と出戸学(ギター/ヴォーカル)があいさつし、「FLAG」からスタート。ギターの音色が波のように広がったかと思うと、ベースとドラムによる骨太のビートが現れて、一気に重厚感のあるサウンドが展開されていく。

orga_gig_13(写真:郡元菜摘)

続いて新曲が演奏される。すこし不気味でクセになる曲調である。4人は丁寧な手つきで音を紡いでいく。次曲「タニシ」は、脳をゆらゆら揺らすような美しいギターの音色と、〈あたたたた〉というフレーズが妙にマッチングして心地良い。

orga_gig_15(写真:郡元菜摘)

4曲目の「頭の体操」は、酩酊感に近い感覚を呼び起こされた。観客の中には、上を向きながら音に没入している人もいて、その恍惚感がひしひしと伝わってきた。そして間髪置かずに「ワイパー」を披露。じわじわと焦らすように高揚感を上げていきながらも、淡々とした様子で音を重ねる4人。

orga_gig_19(写真:郡元菜摘)

ラストの一曲は「見えないルール」だ。アガりもせずサガりもしない、平熱のサウンドがフロアに満ちていく。いつまでも浸っていられる気持ち良さだ。しかし最後は一転、轟音でまとめて終了。音の厚みに圧倒された。そして出戸が「ありがとうございました。良いお年を」とシンプルに感謝を告げて、4人はステージを後にした。

(文:東憲吾)

年末調整2017後半

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