HOME ReportLive ReportCzecho No Republic「リリースツアーじゃないツアー」@BOTTOM LINE 2017/11/25

Czecho No Republic「リリースツアーじゃないツアー」@BOTTOM LINE 2017/11/25

今までとこれからに思いを馳せる

この秋、メジャーデビューから4周年を迎えたCzecho No Republic。「リリースツアーじゃないツアー」というユニークなネーミングの今ツアーには、リリースという縛りに捕われず、過去の曲も大切に届けたいという思いが込められており、バンド結成から今日までの歩みを振り返る大事なツアーとなった。

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イルミネーションのような電飾が灯るステージにメンバーが登場すると、「クラップユアハーンズ!」の掛け声から「MUSIC」でライヴがスタート。武井優心(ヴォーカル/ベース)が〈浮かれて行こうよ〉と歌いかける。続く「Amazing Parade」では5人の合唱をオーディエンスの手拍子が後押しし、「Call Her」でも歌詞のリズムに合わせて1・2・3と動く手のひらでフロアはいっぱい。出だしから、アットホームな空気が溢れていく。

「夢の国に一緒に行こうぜ!」と始まった「ネバーランド」。ドラムを叩きながらも、合いの手のパンチを欠かさない山崎正太郎(ドラム)や、頭上で高らかにタンバリンを振るタカハシマイ(コーラス/シンセサイザー/パーカッション)の姿などから、メンバーのご機嫌っぷりが窺える。しきりに山崎とアイコンタクトをとって演奏する砂川一黄(ギター)と八木類(ギター/コーラス/シンセサイザー)も、なにかに夢中な子供みたいに、屈託のない素敵な笑顔だ。さらに「ゴッホとジョン」では、ハンドマイクに持ち替えたメインヴォーカル・タカハシが腕をピンと伸ばして左右に振れば、オーディエンスも他のメンバーも陽気に体を揺らす。7曲を終えたところで、武井があまりの熱気に「15曲目くらいで脱ごうと思ってたけど…脱ぐわー!」と頬を扇ぎながら上着を脱ぎ捨てた。

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トレモロで奏でるギターフレーズがなんともカントリーな心地の「一人のワルツ」から、八木がメインヴォーカルの「絵本の庭」へ。Czecho No Republicの楽曲は変化に富み、メンバーも代わる代わる複数のパートを担当する。入れ替わるヴォーカルやコーラス、多彩な音色のシンセサイザー。5人の演奏者一人ひとりが多才かつ魅力的で、ステージ上の主役がくるくると移り変わっていく様子に、夢中にならずにはいられない。サウンドが、メンバーが、生き生きと輝く一瞬一瞬を重ねて、会場が多幸感に満たされていくのを感じた。

「とても最高じゃないですか!」と満足そうに笑った武井。「メジャーデビューしてから4枚のアルバムを出して、その時その時やりたいことをやってきたんだけど、リリースツアーとなると前作の曲はあまり演れなかったりして…。そういう“曲を蔑ろにしてる”のって良くないねってメンバーで話し合って、今回初めて“立ち止まる”ということをしました。長いことやっていない曲とか過去の曲も大切に届けたいと思って。そんな大事なツアーだから来てくれてうれしいです」と今ツアーに込められた思いを語り、これまでライヴでは数回しか演奏していないという「Arabia」を演奏。これまた懐かしい一曲だという「Hello,My Friend Sophie」では、タカハシのどこまでも透き通って伸びやかな歌声が、眩い光とともに会場を包み込んだ。

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武井の表情が変わったのは「Beautiful Days」。彼は、ひどく塞ぎ込み絶望していたときにこの曲を作ったそうだが、「すごく嫌だったり、納得いかない過去が誰にでもあると思うけど、振り返った時、あれがあったから今の自分の人格になったって今は思いたい。今、何かを抱えていたり戦っている人も、きっと笑える日が来ると思う。すべての日が美しい日々だった思える日が来るはずです」と、いつもより強くはっきりとした口調で語った。少し視線を下げ、自分の中の何かを噛み締めるように感情を込めて歌い上げる武井。そんな彼の姿に、オーディエンスの拳にもぎゅっと力がこもった。

繊細さや憂いなど、ワンマンならではの一面も覗かせたCzecho No Republicだが、彼らにはやっぱり笑顔がよく似合う。「こっから後半戦盛り上がって行こう!」と、SKY-HIとのコラボNewシングル「タイムトラベリング」でいきなりアクセルを全開にすると、続けざまに「Festival」や「JOB!」などアップチューンを連投。畳み掛けるかのようにフロアを沸かせる。「Oh Yeah!!!!!!!」では武井がタカハシのタンバリンをひょいっと拝借。そのままステージ前方へ進み出てタンタンと叩いてみせれば、フロアから何十倍ものハンドクラップが沸いた。「Firework」でもオーディエンスの掌がフロアに無数の花火を描き出し、ドラマチックな光景が広がる。文句なしの一体感。最後は、“道なき道でも一緒に突っ走っていきたい”と思いを込め、「No Way」で本編を締めくくった。

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鳴り止まぬ拍手に再びステージに登場した5人。武井が「立ち止まってみたけど、やっぱり僕たちは未来に向かっていきたいので、新曲持ってきました!人間が生きていく中で、大事な感情ってなんだろうって考えて、“これ”がなかったらダメじゃないかな?“これ”があるから俺はバンドをやってる!って気持ちを曲にしました」と語り、新曲「好奇心」をアンコールに披露。そして「みんなの声聞かせて!一緒に歌ってください」と呼び掛けた「ダイナソー」で、〈Wow Wow Wow…〉のシンガロングを会場いっぱいに響かせフィナーレを迎えた。

今日までのCzecho No Republicを丸ごと表現し、“突っ走っていきたい”、“未来に向かっていきたい”という言葉でこれからへの決意も感じさせられた「リリースツアーじゃないツアー」。アンコールを終えてもなお鳴り止まない拍手に、大成功以外の言葉は見つからなかった。

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(文:岡部瑞希 写真:古川喜隆)

 

セットリスト
1. MUSIC
2. Amazing Parade
3. Call Her
4. ネバーランド
5. 幽霊船
6. ゴッホとジョン
7. Crazy Crazy Love
8. 一人のワルツ
9. 絵本の庭
10. Arabia
11. Hello,My Friend Sophie
12. Beautiful Days
13. For You
14. タイムトラベリング
15. Festival
16. JOB!
17. Oh Yeah!!!!!!!
18. Firework
19. No Way
EN1. 好奇心(新曲)
EN2. ダイナソー

 


 

ライヴスケジュール

「COUNTDOWN JAPAN 17/18」
・2017年12月28日(木)千葉/幕張メッセ
出演者はオフィシャルサイトまで http://countdownjapan.jp

「SHE’S Tour 2018 “Wandering”」
・2018年2月14日(水)滋賀/滋賀U☆STONE
w / SHE’S
・2018年2月15日(木)兵庫/神戸VARIT.
w / SHE’S

 

詳しくはオフィシャルサイトまで

チケットぴあ 中部・北陸

Official Site

http://c-n-r.jp

AUTHOR

岡部 瑞希


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