HOME ReportLive ReportHOWL BE QUIET「Mr. HOLIC 〜僕が虫で、君が男でも恋したいのです〜 TOUR」@NAGOYA CLUB QUATTRO 2017/07/26

HOWL BE QUIET「Mr. HOLIC 〜僕が虫で、君が男でも恋したいのです〜 TOUR」@NAGOYA CLUB QUATTRO 2017/07/26

独自のポップスを一人ひとりに届ける誠実な姿勢

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5月24日に待望のメジャー1stアルバム『Mr. HOLIC』を発売した、HOWL BE QUIET。メジャーデビューから1年が経ち遂にリリースした今作は、竹縄航太(ヴォーカル/ギター/ピアノ)の恋愛観が曝け出された、センセーショナルな仕上がりとなっている。実体験に基づいたものであるリアルさを多彩なサウンドで昇華する――ハウルとしてのポップスを確立させたと感じている。そんな作品を引っさげた「Mr. HOLIC 〜僕が虫で、君が男でも恋したいのです〜 TOUR」の2日目、名古屋公演のレポートをお届けする。

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メンバーが現れ大歓声が起こり興奮が渦巻く中、竹縄が座りキーボードを弾き始めればしんと静まり返る。深く息を吸って、〈LOVEフェチ / これもれっきとした愛情ってやつだろう / 裏返さなくたって分かれよ〉と歌い出した。1曲目は「ラブフェチ」。キーボードだけの音色と共にドラマティックに歌い上げ「ツアー2日目、名古屋久し振り!今日はよろしく!」と告げると、バンドサウンドが加わりエネルギッシュにスタートを切った。黒木健志(ギター)は早くもステージ前方に出て、オーディエンスに応える。その光景から湧き上がる熱気を橋本佳紀(ベース)や岩野亨(ドラム)も受け取り、阿吽の呼吸でバンドの士気を上げるように力強く演奏した。続けて「ギブアンドテイク」をプレイすると、視線を揺らがせることなく真っ直ぐ前を向き歌う竹縄がいた。「ラブフェチ」も「ギブアンドテイク」もどちらともポップさ溢れる曲なのに、共感を呼び起こし一体感を作り上げようという空気感はあまりなくて、丁寧に演奏を行なっているように思えたのだ。そして「Daily Darling」からシングル収録曲を立て続けに演奏していけば、名古屋でのワンマンは4ヶ月振りということもあり、序盤からオーディエンスの高揚感がフロアには充満していった。

HOWL BE QUIET Mr. HOLICツアー01

今回印象的であったのは、自分たちの音楽を届けようとする姿勢だった。後に竹縄が「『Mr. HOLIC』はサシ飲みのような感覚なんだよね。お酒の場ならお互いのことを話せる、そんな気持ち。今日は1人ひとりとサシ飲みしてる気持ちでライヴをやってる」と語ったことが表しているように、カッコつけず嘘偽りなくハウルの音楽を届けていたのだ。竹縄自身が3rdシングル『サネカズラ』から赤裸々に歌詞を綴るスタイルが正攻法だったと独自のソングライティングとして確立できていること、それを経て“これがHOWL BE QUIETの音楽なんだ”と誇りを持っていることの証だと思う。MCではオーディエンスと距離感の近い接し方をしつつも、曲を始めるとシンガロングを促す訳でもなく、誠実に演奏する。さらに4人の力量を最大限に発揮したアレンジで、幅広い表現力が光った。〈君が全部悪いんだ / フリーでいてくれりゃよかった(7曲目「PERFECT LOSER」)〉〈来るわけもない その“また”を馬鹿の一つ覚えみたいに信じてんだよ(9曲目「矛盾のおれ様」)〉〈合鍵は左端上から二つ / 208のポストに返してね(13曲目「208」)〉など生々しい歌詞の世界観が、サシ飲み感覚の個々にフォーカスした届け方で浮き彫りになる。徐々に感情が昂っていくメンバー各々の様がサウンドへと迫力を生み出し、胸を掴まれたようにステージへと熱く視線を注ぐフロアの光景が広がった。

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「早いものでラストスパートです!」と竹縄の言葉を合図に、「にたものどうし」から一気に駆け抜ける。ここからは一転「歌える?」とシンガロングを呼びかけ「いいじゃーん!そのままいこうか!」と「ライブオアライブ」で沸点を上げ、「MONSTER WORLD」へとなだれ込んだ。マイクを手に持った竹縄がステージを自由に動き回ると、オーディエンスの無数の手が挙がり熱狂色の強い空間が生まれる。本編ラストは「ファーストレディー」。ツアータイトルに用いられた歌詞、〈僕が虫で、君が男でも恋したいのです〉と締め括った。そしてアンコールにも応え、「レジスタンス」「Dousite」と2曲披露する。「楽しかった、最高だったよ!名古屋、帰って来ますから。その時また!(竹縄)」と約束を交わして、ハウルはステージを後にした。

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(文:笠原幸乃 写真:浅井良樹)

 

セットリスト
1. ラブフェチ
2. ギブアンドテイク
3. Daily Darling
4. Wake We Up
5. ウォーリー
6. クローバー
7. PERFECT LOSER
8. Higher Climber
9. ⽭盾のおれ様
10. GOOD BYE
11. My name is…
12. サネカズラ
13. 208
14. にたものどうし
15. ライブオアライブ
16. MONSTER WORLD
17. ファーストレディー
EN1. レジスタンス
EN2. Dousite

 


 

ライヴスケジュール

「Eggs presents FM802 MINAMI WHEEL 2017」
・2017年10月7日(土)大阪/ミナミ地域20会場

詳しくはオフィシャルサイトまで

チケットぴあ 中部・北陸

Official Site

https://www.howlbequiet.com/

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