HOME ReportLive Reportegoistic 4 leaves「FINE Products」@新栄HeartLand 2017/6/17

egoistic 4 leaves「FINE Products」@新栄HeartLand 2017/6/17

ライヴでしか体験できない
理屈を超えた感動

すさまじい音の激流の中で、林礼一(ドラム)が浮かべていた恍惚の表情を忘れられない。Yasei Collectiveのレコ発ツアーに登場したegoistic 4 leavesのライヴは、圧巻の一言だった。本当に1年以上の休止期間があったのか?と思わせるほどのパワフルなパフォーマンス。”エゴの楽曲はライヴでこそ真価を発揮する”という評判は真実だ。

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「trim」を始まりに、フロアはすぐさま盛り上がった。ギター、キーボード、ベースの安定感抜群なプレイと、ツインドラム・パーカッションの強烈なビートが気持ち良い。音源よりもはるかにエネルギッシュな演奏だ。観客は早くもハイテンションな歓声を上げ始める。ステージでは堀嵜ヒロキ(パーカッション)が帽子を振り落とすくらいの激しい動きを見せ、巻き起こるグルーヴに身を任せていた(その後も帽子を被ることはなかった)。

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「gestalt」「aurpmet」と続き、ライヴはどんどん熱を増していく。中でも特筆すべきなのは林のパフォーマンスである。叩くスピードが速すぎるあまり、スティックの動きがスローに見える。もちろんビートには寸分の狂いもない。身体をフル稼動させた演奏を見ていると、彼がドラムと一体化した”ドラムマシーン”に見えてくる。ただ表情は恍惚としていて、グルーヴの快感をひたすら追い求めているようだった。それは他のメンバーも同じで、皆すごい集中力を発揮していた。

ちなみに、この日は像楽家・生像作家のScott AllenがVJとして参加しており、ステージに設置されたスクリーンにはさまざまな映像が映し出されていた。その中でたびたび放射状に広がる粒子が投影されていたが、それはまるでメンバーたち(と観客たち)の脳内にジャバジャバと溢れ出すドーパミンのようだった。発生の引き金となったのは、変拍子やポリリズムが生み出すカタルシスである。リズムの大波が脳を揺さぶる感覚は、すこし怖くなるほどの麻薬的気持ち良さだった。

曲間にユルいMC(林いわく小休憩タイム)を挟みながら、彼らはラストまで音の激流をつくり続け、観客たちを揺さぶり続けた。そしてフロアに熱い余波を残して、圧巻のライヴパフォーマンスは終わりを迎えた。

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とあるインタビューで、林は”クラブ・ミュージックをパンクに演奏する”のがエゴのライヴスタイルだと語っていたが、まさしくその通りだなと思った。緻密に練られた音楽でありながら、そこにパッションが加わると理屈を超えた感動が生まれる。そんなエゴ特有のメカニズムがよく分かるライヴだった。

また、この日は花田(キーボード)のラストライヴでもあった。花田はライヴ終了後に小さくお辞儀をして、静かにステージ脇へ去っていった。彼もメンバーも、胸にこみ上げる想いはあっただろうが、ネガティヴな空気は一切感じなかった。休止の詳しい経緯は花田が自身の言葉で綴っているので(バンドHPに掲載)、ファンの方はぜひ読んでほしい。

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ライヴ活動を再開したばかりのタイミングでメンバーを一人欠くことになったエゴだが、林が「僕たちは進みながら待つことにしました」と話した通り、あくまでも前を向いていた。次のライヴは8月、愛知県豊橋市にて行われる。詳細は追ってバンドHPよりアナウンスされる予定だ。これから一体どんな躍進を見せていくのか…今はただ期待に胸を膨らませている。

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Official Site

https://ja-jp.facebook.com/egoistic4leaves/

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