HOME MusicInterviewパノラマパナマタウン『Hello Chaos!!!!』インタビュー(2/2)

パノラマパナマタウン『Hello Chaos!!!!』インタビュー(2/2)

ちゃんと大衆に届けて、メインストリームに伸し上げることが目標


――今回はどのような意識で歌詞を書いたんですか?

岩渕:歌詞は今までだったら私小説っぽい、雑誌の落書きみたいな言葉選びだったんです。自分の世界の中で完結するものだったんですけど、人に届くように歌詞を書こうと思いました。聴いてる人の顔も思い浮かべたし、ライヴでどうやって鳴るかとかということも考えながら書きました。だから、このタイミングで自分の中で大きいことだったラブソングを作ってもいいんじゃないかなって思ったんです。

――4曲目の「パン屋の帰り」ですね。

岩渕:歌詞の書きたいことが色々詰まっている歌詞の壺があるとしたら、ラブソングを書く時の歌詞って自分にとっては壺の中で1番わかりやすいところにあるんですよね。今までは常にあえてそこを避けて、他の題材をすくって歌詞を書いてましたけど、何も考えずストレートに書けました。

――他の方はどうでした?まずは浪越さんから聞かせもらえたら。

浪越康平(ギター):今までは自分の頭に勝手に浮かんだもので好き勝手やってきたんですけど、今回はちょっと考えて弾いてみようかなって思いましたね。自分の好きな音楽が黒人ブルースだったり、そこからイギリスにいってリズム&ブルース・ガレージロック、という音楽だったんで、そういうところ意識しながらそれを自分の個性として弾いてみようと。プラス、それを考えながらいろんなジャンルに挑戦していきました。

――自分にとっての新しいジャンルって何だったんですか?

浪越:例えば「odyssey」は結構バラードに近いので、そういうゆったりとした曲とか。歌を中心とした曲みたいなのはあんまりやったことがなくて、それにギターをどういれていくかっていうのが挑戦でした。スカもあんまり聴いたことなかったですね。

――田野さんは?

田野:曲を際立たせれるベースを弾こうっていうのを意識しました。今まで自分がカッコいいって思ったものや、思い付いたものをバンって弾いてたんですけど、それじゃあダメだなって。自分はパノラマパナマタウンのベースとしてちゃんと弾いていこう、好きなものを弾くだけが個性じゃないなっていうことに気付きました。僕はパノラマパナマタウンのベーシストなんで、僕にしかできないアプローチで曲が良くなるのが1番良いと、考え方が変わりましたね。

――バンドにおける自分の立ち位置を意識したんですね。

田野:逆に個性が消えるのかなって不安もあったんですけど、できた作品を聞いたら全然そういうことも思わなくて。ありふれたオクターブフレーズでも、このフレーズこそが曲にとって1番良くなるんだってことに気付けるようになった、曲が呼んでる方向にアプローチができるようになったんです。それは自分にしかできないことなんじゃないかなって思っています。

――では田村さんはどうですか?

田村夢希(ドラム):「パン屋の帰り」のリズムって、パノラマパナマタウンでやるとは思ってなかったんですよ。どうなんかな、合うんかなって。あと2曲目の「リバティーリバティー」は、ひっちゃかめっちゃかなところもあって、サビの中でも2つのリズムを入れたりしているんです。例えばBメロでもハーフから倍になったりとか、リズムがとにかく動く曲が多かったりして。その意味ではけっこう挑戦した部分もありました。1曲目の「PPT」はよくやってる、僕が好きなリズムですね。好きなものと挑戦したものをいい感じに混ぜつつ、個性が出せたかなって思ってます。

――またリリース記念のLINE LIVEも見たんですが、その中で「『odyssey』を武道館のアンコールで聴きたい」というファンからのコメントに対し、皆さん納得していたことが印象的でした。目標は武道館なんですか?

田野:いや武道館に絶対出たいとかいうわけではないですね。

岩渕:誰もかれもが武道館を目標にしていて、つまんないなって。別に武道館がゴールじゃなくてもよくないかって思うし、武道館目指すことがバンドの正解だとも思ってない。でも、大衆に根差そうっていう志はあります。「odyssey」みたいな曲、俺たちのやりたいことをやり抜いた曲たちが、武道館みたいにいっぱいの人がいるところ……例えば Mステでもいいし、さいたまスーパーアリーナでもいいし。そのたくさんの人がいる中でああいう曲が演奏できたら、それってすごい夢があることだなって思うし、そういうことがしたいんです。

――バンドの夢ですね。

岩渕:自分たちの趣味である音楽をやり続けたいけど、趣味だけで終わりたくない。そこからバンドが始まってるんです。アンダーグラウンドだけでバンドを終わらせたくないし、いつまでもサブでいたくない。パノラマパナマタウンの音楽をちゃんと大衆に届けたいし、メインストリームに伸し上げるってのが目標です。だから、「odyssey」が武道館で鳴る絵というのはファンから言われてそうだよなあって共感しましたね。

――ファンからそのような声は上がるっていうのは素敵なことだと思います。

岩渕:そうですね。まだ池下CLUB UPSETでもワンマンライヴできてない段階で、武道館を思い描いてくれる……俺たちは思い描いているんですけど、ファンの人とも共有できてるってことは、素敵なことだなって思いましたね。

 

池下CLUB UPSETでのワンマンライヴは挑戦


――名古屋は発売日後でしたが、実際にレコード店を回ってみてどうでしたか?

岩渕:だんだん名古屋でも、だいぶ人が集まってくるようになってきたと実感しましたね。

――SAKAE SP-RINGでは、フロアがお客さんでぎっしりに埋まっていました。

岩渕:結構知らない人も見にきてくれたんですけど、ステージに出た時点でフロアの熱気に「おおお!」ってなりました。

田野:すごいパーティー感がありました。

――ライヴ中に岩淵さんが「発売日前だけど関係ない、アルバムは物販で今日買えるから」って言ってたのを受けて、お客さんが「最高じゃん!」って声に出した光景が残っています。

岩渕:あの日は物販がすごい人でした。

田野:知らない人で初めて買うのが『Hello Chaos!!!!』っていうのが半分くらいで、20枚以上売れましたね。だいぶサカスプで名古屋は掴めたんじゃないかって思ってます。

――ライヴでは、初めての人までも巻き込んでいく力を感じました。

岩渕:音源よりライヴの方がいいってしょっちゅう言われていて、それがすごい悔しくて。でもライヴバンドでもあることは確かだから、でかい会場でどう鳴るかっていうことを考えながら作ったアルバムでもあります。音源聞いてからライヴに来たら、こんなに熱を込めてるんだって思ったり、逆にライヴで聴いた曲を音源で聴いたらこんなことを歌詞で言ってたんだっていう、そういう発見が生まれてくるといいなと思います。

――この5曲がどういうふうにライヴで演奏されていくのかなって楽しみです。夏フェス、名古屋だったらTRESURE05X 2017ですよね、また秋にあるリリースツアー『Goodbye Chaos Tour』を経て、どう昇華されていくのかも。

岩渕:リリースツアーの名古屋公演は9月29日、池下CLUB UPSETでワンマンライヴなんですよね。love filmとのツーマンで1度立ったハコなんですけど、今回はワンマンでやろうということで。結構挑戦です。でも埋めれるって思ってます。ぜひ名古屋の人に来てほしいです。

 

ワンマンツアー『Goodbye Chaos Tour』 

日時:2017年9月29日(金)開場18時30分 / 開演19時00分
場所:池下CLUB UPSET
チケット:前売2,500円 (ドリンク代別)
※2017年7月29(土) 10時00分より一般発売:ぴあローチケ

チケットぴあ 中部・北陸

Official Site

http://www.panoramapanamatown.com/

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