HOME ReportLive Report「ミソフェス2017」レポート《後半》 2017/01/08

「ミソフェス2017」レポート《後半》 2017/01/08

ONIGAWARA(DIAMOND HALL / 16:50~17:15)

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リハーサルからサイリウムが飛び出し、この日1番のポップな空気を作り出したのはスーパーJ-POPユニットONIGAWARAの2人。歌って踊るアイドル顔負けのパフォーマンスもさることながら、まるで言葉遊びのように絶妙な語感の歌詞が痛快で、目から耳から楽しさが押し寄せてくる。「ヒスパニとの音圧すげえ違うだろ?(笑)でもこうやって色んな種類の音楽があるからいいんだよ!」と直前に出演したヒステリックパニックの名前を挙げた竹内サティフォ(ヴォーカル/ギター)の言葉には大いに頷けた。個々が好む音楽ジャンルの垣根を越え、たくさんのタイプの楽しいを共有出来る。それこそがサーキットイベントの醍醐味なのだと、数十分前までヒスパニでヘドバンをしていたオーディエンスをONIGAWARAが踊らせている光景を見て感じられた。

ミソフェス2017 (720)

(文:岡部瑞希 写真:鈴木圭世)

 

ADAM at(SPADE BOX / 18:25~18:50)

ADAMAT_ミソフェス2 ADAMAT_ミソフェス5

そろそろ夜になろうという時間帯にSPADE BOXに登場したのは、浜松発のインストバンド・ADAM at。サウンドチェックの段階で、すでに多くのお客さんが気持ち良さそうに身体を揺らしていた。「あけましておめでとうございます。今年も早いもので残り357日くらいですね!(PA卓に向けて)あっ、面白さのエフェクト上げてもらっていいですか?」と、玉田の軽妙なトークは2017年も絶好調。それは言うまでもなく演奏もだ。メンバーが楽器を持つと、堰を切ったように流れ込んでくる音楽に自然と踊りたくなる。お客さんの足踏みが床を揺らし、鍵盤の鮮やかな響きに起こる手拍子、全員でこぶしを突き上げた「うちとれ!」のコール(「六三四」)、すべてが演奏のひとつになっていく。メンバーは時折顔を見合わせながら、それぞれのパートが主役になったり伴奏になったりと自由自在だ。あんまり楽しくて思わず顔が緩んでしまうような、プレイヤーの空気感がそのまま伝染していく光景に、ライヴの理想形を見た。

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(文:青木美穂 写真:郡元菜摘)

 

the unknown forecast(APOLLO BASE / 19:30~19:55)

APOLLO BASEのトリの務めるのはthe unknown forecast。リハーサルの最後にミソッカスの「ム◯ンライト伝説」を披露する小粋な演出で、会場のムードは満点だ。「E」で口火を切ると、出だしからパワフルな演奏で引きつけ、すぐさま新曲「レイジマエ」へ。新年1発目のライヴとあって、みなぎる気合いが感じられた。

“歌って踊れる”所謂フェス向きのバンドではない自分たちが、トリを務めることについて不安な気持ちもあったという幡野友暉(ヴォーカル/ギター)。「でも、ミソフェスという特別な1日のここにいる“あなた”になら、信じた音楽が伝わるんじゃないかと思ってここに立っています」と語り、「雑草」を熱唱。そして、フロアから無数の拳が突き上がった代表曲「命の屍」で締めくくると、「ミソッカスは俺たちが名古屋で1番尊敬するバンドなんで、絶対観て帰ってください!」と可愛い後輩らしいセリフを残し、ステージを後にした。

(文:岡部瑞希)

 

THE BOY MEETS GIRLS(Heartland / 19:30~19:55)

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HeartLandのトリを任されたのはTHE BOY MEETS GIRLS。「最後まで残ってくれてありがとう!体動かして遊びましょう!」という高島大輔(ヴォーカル/キーボード/ギター)の言葉を合図に、「動物ディスコフィーバー」「おさるのジョニー」など、ボーイミーツ節の効いたポップナンバーでフロアを温める。お客さんたちのバッチリ揃った合いの手やモンキーダンスに、高島も「よくできましたー!」と嬉しそうだ。「僕らミソフェス3年連続出演できて、しかも今回はトリです!新年一発目は新曲って決めてるので、みんなついてこいよ!」と続けると、「スベスベマンジュウガニは静かに笑う」を披露。タイトルから想像できないヘヴィーなサウンドだ。去年のミソフェスで披露した「おさるのジョニー」同様、この曲もライヴで育っていくのだろう。アンコールでは、マジックナンバー「#262810」でフロア全員大ジャンプ!誰もひとりぼっちにしない音楽を届けるボーイミーツが、今年も頼もしく駆け抜けていくことを予感させる、大盛り上がりのトリだった。

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(文:青木美穂 写真:郡元菜摘)

 

ミソッカス(DIAMOND HALL / 20:30~21:15)

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最終アクトを残すのみとなったダイアモンドホール。場内が暗転し、お馴染みのSEであるピンク・レディーの「UFO」が流れ始めると大歓声が沸き起こった。

「今日は我々ミソッカスが1番カッコ良くなる日です!いけるかミソフェス!」とデストロイはるきち(ヴォーカル/ギター)が威勢良く問いかけ、「パパパ」からライヴがスタート。マイケルTHEドリーム(キーボード)がハチャメチャに踊りまくれば、満員のオーディエンスも彼に倣ってLet’s dance!それでもはるきちは「もっと暴れてもいいんだぜ!」と煽り、「SEXY DYNAMITE」、「HITSUJI SAVE ME」を畳み掛けるように繰り出した。

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「マッドシュリンプス」では、キャッチーなキーボードのメロディーにつられ、思わずステップが止まらない。さらに本家の「ム○ンライト伝説」ではイントロから自然と掛け声が生まれた。ノブリル(ギター)やブルマン藤井(ベース)もステージ上を行き来し、アグレッシヴなプレイを披露。ミラーボールも回り出し、いよいよダイアモンドホールがダンスホールと化していた。

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ライヴも佳境に差し掛かり再び口を開いたはるきち。このフェスを始めるきっかけになった人物の「小さい集まりは“身内ノリ”だけど、それが大きくなったら“エンタメ”(エンターテイメント)になる」という言葉を紹介し、「だから今日の隠しテーマは“壮大な身内ノリ”なんです」と語った。ちなみにこのテーマは今年だけのことではなく、以前からずっと彼らが抱いている思いだ。(ミソフェス2016ライヴレポート参照)今回で4回目となったミソフェス。「ジジババになっても続けたい!ずっとずっと、俺たちと遊んでくれるか!?」というはるきちの永久不滅宣言に、もちろんオーディエンスは大歓声で応えた。

あまりの熱狂ぶりにサークルモッシュが出現する終盤戦の盛り上がりを経てラストナンバー「ワルイトモダチ」では、ステージ袖に控えていた他の出演者たちが乱入!はるきちは「またライヴハウスで会いましょう!」と言葉を残し、なんとも微笑ましい光景の中でフィナーレを迎えた。

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(文:岡部瑞希 写真:ヤオタケシ)

 

共演バンドまで飛び出したミソッカスのステージをもって、4年目のミソフェスが幕を降ろした。一日を振り返ると、ここに掲載したバンドだけでも一筋縄ではいかない面々が揃っていたのがわかる。鮮やかなエレクトロロック、破天荒なロックンロール、サイリウムが飛び出したスーパーJ-POPユニットに、フロアを踊らせまくるインストバンド…。これだけバラエティ豊かなメンツがフラットに楽しめるのは、ミソッカス自身が“仲間”と呼べるバンドにこだわったブッキングだからだ。

「ミソッカスが好き」というきっかけでミソフェスにきたリスナーにとって、新しい音楽との出会いの場所になり、新しい楽しさを知っていく。それこそが、はるきちがステージで語った「小さい集まりは“身内ノリ”だけど、それが大きくなったら“エンタメ”(エンターテイメント)になる」ということではないだろうか。小さな石でも、水面に投げると少しずつ円が大きくなるように、“壮大な身内ノリ”を掲げ始まったミソフェスは、地元ファンが全国に胸を張って誇れるイベントになった。

Official Site

https://www.misofes.com/

AUTHOR

syachirock


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