HOME ReportLive ReportTHE NOVEMBERS「11th Anniversary & 6th Album Release Tour - Hallelujah - 」@池下CLUB UPSET 2016/10/02

THE NOVEMBERS「11th Anniversary & 6th Album Release Tour - Hallelujah - 」@池下CLUB UPSET 2016/10/02

自ら信じる美学を貫き、最高な未来へ

THE NOVEMBERSは今年で結成11周年を迎える。バンド名から“11”年目である今年が、彼らにとってはアニバーサリー。そんな記念すべき年の9月21日に発売された6枚目のアルバム『Hallelujah』のリリースツアーも兼ねている「11th Anniversary & 6th Album Release Tour - Hallelujah - 」の2日目、名古屋公演のレポートをお届けする。

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ステージ上にメンバー4人が現れ、小林祐介 (ヴォーカル/ギター)が口を開いた。「格好良いライヴを始めます」。歓声が沸き立つ暗闇の中、放たれたのは「Hallelujah」だ。柔らかいギターサウンドがフロアに響き、その音色に陶酔し始めた矢先、地響きと共に重厚なサウンドが襲いかかる。ファルセットを交えた小林の歌声、重なるハーモニー。すべてが絶妙なバランスで融合すれば、幻想的なサウンドスケープが描かれ、1曲目にしてオーディエンスの熱気が急上昇した。

続けて「1000年」を演奏すると、張り詰めていく緊張感から、オーディエンスはステージ上の彼らへと熱い視線を注いだ。ノベンバの音から姿まで、何もかもを一瞬たりとも逃すまいとする、その気持ちが会場には充満しているようだった。次第に4人の演奏は自ら放つ轟音と呼応してダイナミックに変化し、バンドの士気を上げながらフロアを彼らの世界観に染めていく。

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11周年という記念すべき年にリリースした『Hallelujah』は、これまでのノベンバのすべてが詰め込まれた集大成。幻想的な曲もあれば、狂気的な曲もあるけれど、一貫してそこに淀みなく存在するのは“THE NOVEMBERSの美学や哲学”。それは彼らが求める美への確固たる姿勢、揺るぎないアイデンティティを、ずっと貫いてきたからこその証でもある。周囲の小言など黙らせて、「これがTHE NOVEMBERSなのだ」と示す圧倒的な一枚だ。序盤から『Hallelujah』収録曲を中心に独自の美を創り上げるべく、鼓膜が麻痺するほど爆音が渦巻くんだから、心がかっさらわれていってしまうのは必然だった。ノベンバ特有の、轟音がたゆたう多幸感に満たされた。

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「来てくれて、今日はありがとうございます」と小林が挨拶をし、今までの攻撃的な曲から一転、「GIFT」から幻想的な曲が続く。繊細なバンドサウンドが漂う中で、小林の歌声がフロアに響き渡った。そして「鉄の夢」を皮切りに狂気的な曲を連投していき、より深く彼らが放つ音に引き摺り込まれる。ここまでMCらしいMCは一切挟まず、演奏する手を止めることはしなかった。それでも曲の途中や終わるごとに、オーディエンスの大歓声が起こり、会場は昂揚感に包まれていた。聴き手の心情をぐっと掴む、パッションのある言葉なんて必要はない。だって音にすべて注ぎ込まれていて、彼らの爆音だけで、もうそれだけでシビれるのだから。

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フロアの熱は「黒い虹」で一段と高まり、曲を終え間髪入れず小林が言った。「アニバーサリーツアーであり、リリースツアーでもあって集大成だと言えますが、今が常に集大成じゃないですか。それをやって帰ります」。そして「美しい火」へとなだれ込み、本編の最後を迎えた。

アンコールに応え、再びステージに現れた4人。「ここからだなと思います。狂わないで正常なまま、すごい未来に行きたいじゃないですか。運命をかけたいじゃないですか。俺らは行くよ、爆音で」と小林が宣言すると、会場はオーディエンスの歓喜に包まれた。ラストを締め括ったのは「いこうよ」。曲の終盤に差し掛かると、吉木諒祐(ドラム)が立って叩いたり、ケンゴマツモト(ギター)や高松浩史(ベース)が頭を振り乱して弾いたり、直情的に演奏する姿に目が離せない。自ら創り出した音の余韻が残る中「またいい未来で、いい顔で、会いましょう(小林)」と約束を交わし、4人は颯爽とステージを去った。

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ノベンバが生み出すサウンドは混沌としながらも包容力も兼ね備えていて、常に多幸感で満たされる。それは貫いてきた独自の美学や哲学を、しっかりと音で感じることができ、魅せられてしまうからだと思う。今回は結成11周年だからその、積み重ねてきたキャリアを振り返るというよりも、“現在が1番なのは当たり前で、でもそれを常に更新していくのだから、この先は最高な未来なんだ”という、強い自信を感じた。その凛と前を向いた姿勢に、大きく頷けたライヴだった。

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(文:笠原幸乃 写真:郡元菜摘)

 

 


 

ツアースケジュール(※終了分は割愛)

「11th Anniversary & 6th Album Release Tour - Hallelujah - 」
・2016年12月17日(土) 台湾/台北The Wall

「11th Anniversary & 6th Album Release Live 『Hallelujah』」
・2016年11月11日(金) 東京/新木場STUDIO COAST

 

詳しくはオフィシャルサイトまで

 

チケットぴあ 中部・北陸

 

Official Site

http://the-novembers.com/

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