HOME ReportLive Report「YON FES 2016」@モリコロパーク -PART02- 2016/04/02

「YON FES 2016」@モリコロパーク -PART02- 2016/04/02

YON FESではフォーリミに関わるクリエイターがブースを開いていた。左上はCDジャケットデザインなどを手掛ける村本咲。GENの同級生であり、奇妙な小動物を独特な世界観で描くイラストレーターだ。右上はグッズデザインを担当するVERDYがライブペイントをしている様子。右下は絵と音楽を結ぶイラストレーター、フクザワの作品。

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 (写真:(右上)ヤオタケシ、(右下)Yukihide JON… Takimoto)

 

クリープハイプ 【SKY STAGE】


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 SKY STAGE、4組目となったクリープハイプ。入場SEはなし、ほとんど表情を変えずに前だけを見据えて、音楽を届ける姿が印象的だった。セットリストは「イノチミジカシコイセヨオトメ」、「オレンジ」など、懐かしい曲も交えたものだったが、目立ったMCもなく、尾崎世界観(ヴォーカル/ギター)が「ありがとう」と曲間に一言つぶやく程度で、淡々と進行していった。ステージから放たれるのは、表情を歪めて搾り出される尾崎の声と、それとは対照的などっしりとしたバンドの演奏。相反するものが交じり合う心地よい不安定さに、むしろ安定感を感じるほどだった。愛想はない、いや愛想はいらない――音楽に対するひたむきな姿勢でもって、主催者であるフォーリミに敬意を示す、クリープハイプらしい愛情表現だった。

(文:小野夏実 写真:Viola Kam (V’z Twinkle Photography))

 

Brian the Sun 【LAND STAGE】


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LAND STAGE、5組目の登場はBrian the Sun。「GENちゃんの好きな歌やりまーす」と、森良太(ヴォーカル/ギター)の軽妙な掛け声をきっかけに鳴らされたのは「チョコレートブラウニー」。ギターのカッティングとヴォーカルの掛け合いが、甘くくすぐったい一曲だ。彼らが立つ東向きのステージは、雲間から覗く太陽を背にし、陽の傾きとともに徐々に幻想的な音と光の世界を作り出す。「神曲」、「白い部屋」では、モリコロパーク全体にブライアンの曲を響かせようと叫ぶ森の姿が目に焼きついた。いつか向こうの大きなステージに立ってやる、そんな決意が滲んでいた。

(文:小野夏実 写真:青木カズロー)

 

WANIMA 【SKY STAGE】


WANIMA

SKY STAGEの5組目はWANIMA。赤黄緑、レゲエの3色で照らされたステージに立った3人は、いたずらを覚えたばかりの子供のような笑顔をニカッと光らせていた。この”日本一フォーリミのことを好きなバンド”は、愛する友の喜ぶ顔が見たいと言っては、彼らと、彼らの思いを込めたYONFESのために、ステージを駆け回った。一番の盛り上がりを見せたのは、WANIMAのアンセムである「THANX」でも、フォーリミリクエストの「雨上がり」でも、FUJI(ドラム/コーラス/食いしん坊)渾身の長渕剛ものまねによる「乾杯」でもなく――これもかなりのクオリティだったが――、「今日はまだみんなフォーリミの曲聴いてないよね?」というKENTA(ヴォーカル/ベース/ワンチャン)の茶目っ気たっぷりの問いかけから鳴らされた「monolith」だ。突然自分達の曲が演奏され、呆気に取られていたフォーリミをステージ袖から引っ張り出し、大興奮のコラボとなった。「YONFESにWANIMAあり」、会場全体にそう知らしめた30分間だった。

(文:小野夏実 写真:Viola Kam (V’z Twinkle Photography))

 

My Hair is Bad 【LAND STAGE】


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「フォーリミに任されたもの。LAND STAGEのトリ!ぜってぇ負けねえ。」日が暮れ始めたこの時間、後方まで目一杯埋まる観客に向かって椎木知仁(ヴォーカル/ギター)は叫び、1曲目「優しさの行方」が始まった。椎木の口から躓きそうなくらいドバドバと出てくる言葉と、それを乗せる音はフォーリミに対する嫉妬とリスペクトとが入り混じり、胸がヒリヒリするくらい鋭く痛い。笑う人もいた、ステージをただじっと見つめる人もいた。どんな人がいても椎木の叫びは恐ろしいくらいリアルでこの叫びが皆の胸に刺さればいいのにと感じた。そんな溢れるような言葉のそこら中に、彼は何度も「フォーリミありがとう!」とこぼす。ひねくれているけど彼らなりのリスペクトと祝福がひしひしと伝わってくるパフォーマンスだった。

(文:清水萌子 写真:Yukihide JON… Takimoto)

 

04 Limited Sazabys 【SKY STAGE】


04 limited Sazabys

遂に、遂にやってきた彼らの出番。雨が降る直前で留まった空の下、彼らはステージに登場した。YON FES1日目、彼らは、仲間でもありライバルでもある計10組のパフォーマンスを見て何を思っただろう。ステージに上がった彼らの顔には嬉しいとか、誰にも負けねえとかいくつもの感情が見えた。でもそんなややこしいことは抜きにして、一番に楽しそうだった。「お待たせしました、名古屋の04 Limited Sazabys です。人生最良の日になりました。このYON FESがお盆に皆が集まるみたいな、毎年春に皆が集まれるようなフェスになればいいなと思います。」とモリコロパークに対する思いや、YON FESに対する思いを口にするGENの顔には零れ落ちそうなくらい笑顔が溢れる。4人になってから初めて作った曲「Remenber」、スペシャルゲストWANIMA、KO-SHIN (ギター/コーラス)を招いた「any」など会場の盛り上がりはどこまでもどこまでも上昇していく。

04 limited Sazabys

アンコールにてGENは「ライヴハウスに皆を連れていきたいんですよ。音楽を好きになるきっかけだったり、初めての人の入口になれたらなと思っています。名古屋をもっと盛り上げたいし、バンドマンは増えてほしいし、ライブハウスシーンはもっと盛り上がってほしいんです。今のこの景色を見てるとみんな凄い良い顔してるから名古屋の未来は明るいなと思いました。本当にありがとうございます。」と名古屋の音楽シーン対する熱い思いを語る。彼らは間違いなくこの日、名古屋の音楽シーンに新しい一歩をしっかりと刻んだ。堂々たるパフォーマンスだった。

04 limited Sazabys

【セットリスト】
1. swim
2. monolith
3. Chicken race
4. Remember
5. Any
6. Letter
7. me?
8. Teminal
9. midnight cruising
EN. Buster call

(文:清水萌子 写真:ヤオタケシ)

Official Site

http://yonfes.nagoya/

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