HOME ReportLive ReportDONKEY NOSE @CLUB ROCK`N ROLL 14/08/16

DONKEY NOSE @CLUB ROCK`N ROLL 14/08/16

 

 孤高のロックンローラー

 

 8月16日・17日にクラブロックンロールにて行われたイベント「NAGOYA’N ROCKERS MEETING」。これは名古屋のロックバンドTHE GOOD HOPEとDONKEY NOSEが共同で作り上げたイベントだ。 両日ともロックバンド同士、ロックバンドと客同士の熱いバトルが繰り広げられた。その一日目、8月16日。この日はDONKEY NOSEのセカンドシングル『Jack The Ripper』のレコ発も兼ねてのライブになっていて、彼らが堂々とトリを飾った。

 メンバーそれぞれが思い思いの登場を経て、いきなりハイテンポのオックスブラッドからこの日の最終決戦が始まった。 はじめから勢いを落とすことなく、どんどん客を彼らのペースへと引き込んでいく。MCをはさんで今回のセカンドシングルに収録された一曲、人殺しの気持ちを書いた「Jack The Ripper」を披露した。とてもお洒落で、ジャズなどの要素が取り込まれているギターリフから始まり、安定したリズムの上にぴったりと音が重なる。それがサビに入る瞬間の鋭いタメや、一小節ごとのカチッとした音の塊を生み出し、まるで身体をえぐられるような感覚に陥った。バトルも終盤になると「時がたつのは速いもので最後の曲となりました」というヴォーカルのMCが始まった。このMCからしっとりと終わるかと思いきや、その後「最近明るい曲を作ってやろうと思った」といい、その言葉通りはじめと同じようなアップテンポな曲で彼らのステージはさっぱりと幕を閉じた。

 もちろん客がこのままおとなしく帰るはずもなく、まだメンバー全員が退場していないのにアンコールを催促する手拍子が始まる。しばらくしてメンバーがステージに再登場。ドラムが軽快なリズムを刻み、その上にベースが、ギターが乗っかり、自然と音を曲に導く。そして彼らのダンスナンバー「Red Dog Juke Box」を披露し、荒ぶる客をさらに盛り上げ、今度こそ本当に幕を閉じた。

 DONKEY NOSEはものすごいロックンローラーのようなオーラを見にまとっていて、一見昔のロックンローラーの怖くて近寄りがたい雰囲気がある。それはステージ上でのクールさや、前作までの楽曲のこれぞザ・ロックンロール、というようなイメージからきているのかもしれない。今回のシングル『Jack the Ripper』は、そのようなイメージからほんの少し離れてジャジーでお洒落だ。だが、ギター・ベースのフレーズやコード、休符の入れ方、リズム、そしてメロディー、その全てが彼らの根本にはロックンロールが存在すると物語る。終演後のやってやったというような顔や、客と笑顔で話す孤高のロックンローラー達の中に、私は少年のような親近感のようなものを見つけ、ステージ上で楽しそうに演奏する彼らを見て、今作で何かをつかんだのかもしれないという印象を受けた。

 

作品情報
『Jack The Ripper』

1.Jack The Ripper

2.アッシュグレイ

 

※ライブ会場限定販売

 

ライブスケジュール

・2014年9月13日(土) 名古屋 CLUB QUATTRO

 

詳細はオフィシャルサイトまで

 

Official Site

http://dyns.jp/

AUTHOR

西村 理佐


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